氣志團万博2015 presented by シミズオクト 2015年9月19日(土)&20日(日)千葉県・袖ヶ浦海浜公園 シミズオクト

氣志團万博2015開催に寄せて
  
皆様、大変長らくお待たせ致しました。
 
遂に決まりました。
 
今年もやります。
 
今年もやれます。
 
四度目の氣志團万博!!
 
2012年にフェススタイルとしての開催を決定したとき、実は「絶対三年やってみせる」と心の中で誓っていました。
石の上にも三年。
東京での生活も、アルバイトも、氣志團も、
すべて三年続けた事によって結果が生まれて来ました。
だからこのイベントも三年続けられたなら、何かしらの未来に辿り着けるのではないかと確信していました。
しかし、たかが三年、されど三年。
ここに至るまでには、思い出すだけで気が遠くなるようなことが多々有りましたし、
実際、次回の事を考える余裕など一切ありませんでした。
文字通り命懸けでした。
紆余曲折ありました。
山あり谷ありでした。
もうダメかと観念しかけた時もありました。
でも沢山の方々に支えられ、胸に誓った三年連続開催を成し遂げる事が出来ました。
 
メインスポンサーであるシミズオクトさんをはじめ、袖ケ浦市、千葉県、地域の方々、各媒体の皆様、
そしてこの三年で培った「氣志團万博ファン」の皆様…。
もう数えきれないほど多くの方々からの声援を受け、我々は今日までやってくる事が出来ました。
 
遂には、氣志團自体の事は一切知らない方々からも、
「今年もやるんですか?」
「楽しみにしてますよ!」
「今年こそ行きたいんです!」
「○○(アーティスト名)を呼んで下さい!」
という反響を頂けるほどになりました。
 
また、多数のアーティスト様達からも
「凄いじゃん!氣志團万博!」
「今年も氣志團万博やるの?」
「氣志團万博、呼んでよ!」
とお声をかけて頂ける様にもなりました。
 
今、打ち震えるほどに喜びを感じています。
三年続けるって、こういうことなんだと。
良くも悪くも結果が出るのが三年。
正直、順風満帆と言うにはほど遠い現状もあります。
だけど、何より嬉しい事は認められた事。
数あるロックフェスの中で、“関東の夏の終わりの風物詩”の一つとして数えてもらえる様になったこと。
そして、求められはじめたこと。
音楽ファンは元より、多くのマスメディアから、内気な我が故郷の方々にまで。
これには感謝しかありません。
そしてそれは、自信が確信に変わった瞬間でもありました。
 
ただ、最大の悩み事はこちら。
もう生きた心地がしません。
その前に、これまでご出演頂いたアーティストの皆様の顔ぶれをご覧下さい。
 
岡村靖幸
華原朋美
吉川晃司
きゃりーぱみゅぱみゅ
筋肉少女帯
グループ魂
黒夢
小泉今日子
ゴールデンボンバー
近藤真彦
シド
シャ乱Q
湘南乃風
私立恵比寿中学
仙台貨物
チームしゃちほこ
超新星
東京スカパラダイスオーケストラ
ニューロティカ
乃木坂46
浜崎あゆみ
ふなっしー
マキシマム ザ ホルモン
味噌汁’s
ももいろクローバーZ
森高千里
森山直太朗
ユニコーン
和田アキ子
AKB48
BUCK-TICK
DJ OZMA
GRANRODEO
hide
HY
MAN WITH A MISSION
RIP SLYME
SCANDAL
THE BAWDIES
the GazettE
T.M.Revolution
VAMPS
10-FEET
(敬称略)
 
ねぇ?
何コレ?
10月の出雲大社にも、ここまで偉大なる神々が一堂に集結することはないでしょ?
 
「ありえないを形にする」をテーマに奮闘して来た三年間。
 
ぶっちゃけ、十数年に渡って氣志團が培って来た“絆という貯金”、
もう完全に使い果たしてしまってますから。マジで。
 
『年々高まる期待値に、今年も応えられんの?おまいら?』
って話なわけじゃないですか。
 
もうね、聞こえてくるんです。
 
『氣志團、やれんのか?』
 
って声が。
 
『今年も楽しみにしてんよー♡』
 
という黄色い声に紛れて
 
『下手な事やったら終わんぞ…てめーら…』
 
ってデスメタルみたいな声が。
 
 
ビビりますよ。そりゃあ。
俺、こう見えて臆病なんです。
でもね、聞かれた事には必ずお答えするのが筋ってもの。
震える足で一歩踏み出し、ただいまマイクのテスト中。
コホン…
(せーの)
 
『やらいでかっ!!』
 
やるに決まってんだろ!コラッ!
芋引く?ケツまくる?
冗談じゃねーよ!
今年もとてつもねー花火、打ち上げてやろーじゃねーか、コノヤロウ!
 
俺がやりたい事は、己の名誉や大義名分のためじゃねー。
俺が大好きなこの日本の音楽が、どんだけすげーのかをみんなに生で体感してもらう為。
日本の音楽がどんだけ熱くて優しいのかを、それぞれの耳で、目で、肌で、心で感じてもらう為。
 
みんな大変だよ。毎日汗水たらして働いて、先も見えないようなこんな時代を一生懸命生き抜いている。
学生達だってそうだ。政治不信に経済不況。夢見る事すら自由じゃない。だけど全力で前向いてる。
いや、前向けねーヤツだっているはずだ。向きたくったって向けねーやつがいる。
それでも必死で生きている。
そんな連中に味わってもらいたい。
一年のうちで、夏の終わりのたった一日。ないし二日。
俺達が最高の音楽で満たしたい。癒したい。包みたい。
それだけ。
それの最高峰。
それのLV99。
 
「氣志團万博」なんて偉そうな名前でごめんな。
でもここは威張らせて。
俺らはキュレーター。
俺らじゃなければ出来ない事がやりたいだけ。
企業じゃできない。
地位や権力や金でもない。
魂の結びつきでしか成し得ない音楽の祭り。
 
但し俺らはシェフじゃない。
こんな名前はただの屋号。
究極至高の料理は各界のチャンピオン達が提供してくれます。
本物の歌、本物の音、本物のパフォーマンス。
2012年、2013年、2014年…一度でも参加した人ならわかってくれるはずだけど、ぶっ飛ぶよ。
 
“ロックが好き”
“フォークが好き”
“メタルが好き”
“ポップスが好き”
“ヒップホップが好き”
“レゲエが好き”
“アイドルが好き”
“邦楽が好き”
“洋楽が好き”
 
何でもいいんだ。
 
もしかしたら中には
 
“正直、そこまで音楽に興味ない”
 
そんな人もいるだろう。
それでも全然構わない。
 
ただ、俺は帰りにこう質問する。
 
「What kind of music do you like?」
 
すると、必ず全員が
 
「I like all kinds of music I heard here today!!」
 
こう答える事になるぜ。
 
断言してもいい。
 
すべての人々のすべての価値観を変えたいなんて思ってない。
ただ一つだけ。
来てくれた人達全員の想いを一つにすることを約束します。
 
「来て良かった」
 
この俺の、長ったらしくて暑苦しい文章をここまで読んでくれてありがとう。
でもここまで読んでくれたって事は、俺と君の魂が共鳴してるって証拠さ。
じゃなきゃ読めねーもん。こんなウザいの。
なぁ、たまには運命感じてみない?
君の一日をおくれよ。俺が奇跡をあげるから。
胡散臭い?
そりゃそーだ。メロンソーダ。レノンはショーンだ。
 
でもね、俺、三年連続で起こしてるんだ。
いや、寧ろ奇跡しか起こしてねー。
最早サイババより安定感のある男、俺が綾小路 翔。
だけど、口説き文句はこれしかないよ。
 
「俺の街、来ないか?」
 
太陽と潮風の国で君を待ってる。
 
 
氣志團 綾小路 翔