リアルタイム更新中‼︎
「氣志團万博 2022〜房総魂〜」開催に寄せて 新型コロナウィルスの登場により、僅か2年で、我が国の音楽イベントの在り方は丸切り違うものになってしまった。 常にマスク着用が義務付けられ、声を出してはならず、客席ではソーシャルディスタンスを充分に取り、モッシュ&ダイブなどもってのほか。タオルを回したり、投げたりするという行為を禁じられた現場もある。 歌唱による飛沫などの問題もあり、一時は世間にも「ライブは不要不急」という言葉が飛び交い、音楽実演家にとっては本当に苦しい期間だった。 長年お世話になった幾つものライブハウスや楽器店が閉店の危機を迎え、遂には持ち堪えることが出来ず、廃業に追い込まれた店も少なくない。 この人生において、果たしてこれほどまでに無力感を味わった事があっただろうか。 それでも、それでも諦めず、音楽家、音楽業界が一丸となり、不屈の闘志で音を鳴らし続けて来た。絶対に止めてはならないと。 今年に入り、少しずつ明るい兆しが見えて来た。 各地でフェスが再開し、人々も徐々に帰って来た。 とは言え、まだまだ恐怖を感じている地域の方々も数多くいると思う。 我々も昨年、今年とツアーを行う際は何度もメンバーと話し合い、個人的にも自問自答を繰り返しました。 自分達の行動は正しいのか、と。 しかし、会場でファンのみんなのとびきりの笑顔に出逢えた時、それは杞憂であったとすぐに気づいてしまった。 柄にもなく涙が溢れそうになった。 そして確信した。 音楽の実演は不要不急ではないと。 音楽を生で体感することは、少なくとも我々の生活にとって絶対的に必要で、それもかなり重要な部分を占めているものなのだと心から思った。 誰もがしんどい毎日を過ごしているよね。 仕事だったり、学校だったり、人間関係だったり…人の数だけ悩みや苦しみがあるはずで。 それを乗り越えるために必要不可欠なもの。 それは自分が愛しているモノ、コト、バショ、ヒト。 その中には、例えば音楽だったり、アーティストだったり、コンサートだったりと、僕らが生業としている活動も多く含まれていると自負しています。 たかがロックバンド。 だけど、我々のような者たちのステージを観て、明日という未知の世界に立ち向かってくれる人たちがいる。 思えば、少年時代の僕らもそうだった。 ループの様な日々の中で感じ続ける得体の知れぬ不安、漠然とした将来への恐怖。 それらを一刀両断に斬り裂いてくれたのは、ギター1本で未来を切り拓くロックバンド達の姿だった。 そう、されどロックバンドなんだ。 まだまだ先行きの見えないこの世界。 来月には更に罹患する人が増えるという報道もある。 この先何が起こるかなんて誰にも占えない。 だけど、俺は今声高らかに宣言します。 氣志團万博を3年振りに現地開催致します。 理由はただ一つ。 みんなに逢いたい。 音楽を愛する全国の仲間たちに。 音楽を奏でる最高の仲間たちに。 音楽に救われて来たすべての仲間たちに。 しかも今年は三日間。 この2年ずっと待っていてくれた、俺の大好きな実演家達が大集結します。 途轍もないエネルギーに満ち溢れた、天下無敵の布陣で臨みます。 いつものあの場所。 好きと好きが引き寄せ合う、かなしみのない国。 何にもない街だけれど、何でもアリの街。 その名は房総。 太陽と潮風の故郷で君を待ってる。 ひとつだけお願い。 過剰で異常な期待しかしないで欲しいんだ。 そいつをひょいっと乗り越える我々に惚れ直させたいから。 随分待たせてゴメン。 やっと言えるよ。 "俺の街、来ないか?" 無論、必ず連れて行くから。 そう、ピリオドの向こうに。 氣志團 綾小路 翔
「氣志團万博 2022〜房総魂〜」開催に寄せて
新型コロナウィルスの登場により、僅か2年で、我が国の音楽イベントの在り方は丸切り違うものになってしまった。
常にマスク着用が義務付けられ、声を出してはならず、客席ではソーシャルディスタンスを充分に取り、モッシュ&ダイブなどもってのほか。タオルを回したり、投げたりするという行為を禁じられた現場もある。
歌唱による飛沫などの問題もあり、一時は世間にも「ライブは不要不急」という言葉が飛び交い、音楽実演家にとっては本当に苦しい期間だった。
長年お世話になった幾つものライブハウスや楽器店が閉店の危機を迎え、遂には持ち堪えることが出来ず、廃業に追い込まれた店も少なくない。
この人生において、果たしてこれほどまでに無力感を味わった事があっただろうか。
それでも、それでも諦めず、音楽家、音楽業界が一丸となり、不屈の闘志で音を鳴らし続けて来た。絶対に止めてはならないと。
今年に入り、少しずつ明るい兆しが見えて来た。
各地でフェスが再開し、人々も徐々に帰って来た。
とは言え、まだまだ恐怖を感じている地域の方々も数多くいると思う。
我々も昨年、今年とツアーを行う際は何度もメンバーと話し合い、個人的にも自問自答を繰り返しました。
自分達の行動は正しいのか、と。
しかし、会場でファンのみんなのとびきりの笑顔に出逢えた時、それは杞憂であったとすぐに気づいてしまった。
柄にもなく涙が溢れそうになった。
そして確信した。
音楽の実演は不要不急ではないと。
音楽を生で体感することは、少なくとも我々の生活にとって絶対的に必要で、それもかなり重要な部分を占めているものなのだと心から思った。
誰もがしんどい毎日を過ごしているよね。
仕事だったり、学校だったり、人間関係だったり…人の数だけ悩みや苦しみがあるはずで。
それを乗り越えるために必要不可欠なもの。
それは自分が愛しているモノ、コト、バショ、ヒト。
その中には、例えば音楽だったり、アーティストだったり、コンサートだったりと、僕らが生業としている活動も多く含まれていると自負しています。
たかがロックバンド。
だけど、我々のような者たちのステージを観て、明日という未知の世界に立ち向かってくれる人たちがいる。
思えば、少年時代の僕らもそうだった。
ループの様な日々の中で感じ続ける得体の知れぬ不安、漠然とした将来への恐怖。
それらを一刀両断に斬り裂いてくれたのは、ギター1本で未来を切り拓くロックバンド達の姿だった。
そう、されどロックバンドなんだ。
まだまだ先行きの見えないこの世界。
来月には更に罹患する人が増えるという報道もある。
この先何が起こるかなんて誰にも占えない。
だけど、俺は今声高らかに宣言します。
氣志團万博を3年振りに現地開催致します。
理由はただ一つ。
みんなに逢いたい。
音楽を愛する全国の仲間たちに。
音楽を奏でる最高の仲間たちに。
音楽に救われて来たすべての仲間たちに。
しかも今年は三日間。
この2年ずっと待っていてくれた、俺の大好きな実演家達が大集結します。
途轍もないエネルギーに満ち溢れた、天下無敵の布陣で臨みます。
いつものあの場所。
好きと好きが引き寄せ合う、かなしみのない国。
何にもない街だけれど、何でもアリの街。
その名は房総。
太陽と潮風の故郷で君を待ってる。
ひとつだけお願い。
過剰で異常な期待しかしないで欲しいんだ。
そいつをひょいっと乗り越える我々に惚れ直させたいから。
随分待たせてゴメン。
やっと言えるよ。
"俺の街、来ないか?"
無論、必ず連れて行くから。
そう、ピリオドの向こうに。
氣志團 綾小路 翔